夢花火




そんな…。


そしたら、もう刀を握れないって事?


「…そうか」


土方は、落ち着いていた。


…でも、私は知っている。


本当は誰よりも、傷ついているんだ。


「土方さん。大阪に、いい医者がいると聞きました。その方にみてもらえば良いと思うのですが…」


「そうか。ご苦労だった、山崎」


「はっ…」


山崎は、部屋から出て行った。

そして土方は、沖田の方を向く。


「総司、頼みがある」





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