夢花火
「何ですか、土方さん」
「局長について行ってくれ」
沖田は目を見開いた。
「私でいいんですか?」
「あぁ。お前に頼みたい」
「…分かりました」
沖田も、部屋に戻って行った。
その背中を見届けてから、土方を見る。
「…本当に良かったのか?」
「あぁ。…あいつも、本当の意味を分かっているはずだ」
「え…?」
「ただ、局長のお供をする事だけが目的ではない。あいつにも、療養させるためだ」
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