夢花火





私も、少し黙り込んでしまった。

「でも…。ほら!大阪はとられるわけにはいきませんよ!皆で守りましょう!」

沖田が笑顔でそう言うから、私も微笑み返す。

「…そうだな」


しかし…。


大阪も、あっけなく新政府軍のものになってしまった。


江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜が、大阪を抜けて江戸へ行ってしまったのだ。




< 249 / 345 >

この作品をシェア

pagetop