夢花火




「何だ、似合わないか」


洋装姿の土方は、満面の笑みを浮かべてそう聞く。

刀は変わらず腰にさし、上手く着こなしていた。


「いや…。似合ってる」


土方は得意気に笑う。


「だろ?お前も着るか?」


「いや、私はいい」


「そうか。着物よりもこっちの方が動きやすいからな。今度からはこれを着ることにした」


「似合ってるよ」


「…ありがとな」


私達は微笑みあった。




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