夢花火




皆の笑顔が、簡単に思い出せる。

ずっと彼らと一緒だった土方は…
今、どれだけ辛いだろう。

私がこんなに辛いのに…。


「…千春?」

その時、後ろから声が聞こえた。

聞き間違えるはずがない。

「土方…」

「こんな時間に、何をやっているんだ」

「…星が、綺麗だと思って」

土方も星空を見上げる。

そして、ふっと笑った。

「…本当だな」

「……」

「これを、あいつらにも見せたかった…」




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