夢花火
沖田について行き、京の町を歩いていく。
たくさんの店が並んでいた。
沖田は、そのうちの一軒の店に入った。
私も続いて入ると、たくさんの刀が並んでいた。
「千春さん。好きなものを選んで下さい」
「分かった」
一本一本、手に取って確かめる。
長かったり、重かったり。
自分に合う刀が見つからないんじゃないかと思い始めた時、一本の刀を手に取った。
「沖田、これ…」
沖田が近付いてきて、刀を持ってみる。
「千春さんに丁度よさそうですね。では、お代を払ってきます」
「ああ」