夢花火




沖田の言う通りだ。

ここにいなければ、私の居場所はない。


「………」

「貴方は、私達の仲間になって、何か目的はあるんですか?」

「私は…」

「貴方の志は、何ですか?」

「……」


私は、黙り込んでしまった。


「それに気付けないのなら、私は認めません。…土方さんや近藤さんが仲間だって認めても、私は認めません。これは、男も女も関係ない。気付く気がないのなら、すぐに抜けて下さい」


「………」

また黙り込んでしまうと、
チャキ…と音がした。


隣を見ると、沖田が鋭い目をして、腰にある刀に手を当てている。

急いで、私も周囲に目を走らせた。


十人はいるだろう。

私達を、囲んでいる浪士たちが。



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