夢花火




刻一刻と、時間は過ぎていった。

私は、山南と一緒に、土方の部屋にいた。


暫く時間がたち、山崎が血相を変えて土方の部屋に来た。



「副長!大変です!!」

「何があった」

「芹沢さんが…大和屋に、火を放ちました!」



土方が眉間に皺を寄せる。

山南も、驚いた顔をしていた。



「近藤さんに知らせろ。止めに行く」

「はい!」



サッと山崎がいなくなり、部屋の中は静まり返った。




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