夢花火




「これは…大変な事になりそうです」

「ああ」


土方が頷くと、近藤が入ってきた。


「土方。大和屋へ行くぞ」

「…よし。松林、お前も来い」

「分かった」



そして、近藤、土方、山南、私の四人で、大和屋へ向かった。



走っているうちに、だんだんと焦げ臭い匂いがしてきた。
大きな炎が上がっている。
大和屋は、炎に包まれていた。



「おら、燃やすもんもっと持ってこい!」



声がした方を見上げる。

芹沢は、堂々と大和屋の屋根の上に座っていた。



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