夢花火
「これは大変な事になった。土方さん、幹部の方に、水を持ってこさせます」
山南の言葉に、土方は頷いた。
「ああ、頼んだ」
土方が、芹沢を見て舌打ちをする。
「ったく…。また厄介な事をしやがって…」
すると、結構早めに沖田達幹部が、水を持って走ってきた。
「早いな。知ってたのか?」
「屯所から、火が見えていたんで、向かったんです。途中で、山南さんに会いました」
土方に細かく事情を説明する沖田。
土方は、幹部に向かって叫んだ。
「これ以上火が大きくならねえうちに、早く火を消せ!」
そして、一気に消化へと取りかかった。