夢花火
そして、帰り道。
「千春!で、何なの?どうすれば、強くなれるの?」
「…練習を重ねる」
「重ねてるってばー」
「とにかく、毎日頑張るんだ。そうすれば、伸びる」
「ふーん…」
二人で並んで歩いていると、猫が歩いているのが見えた。
「あ、猫だ~。可愛い~」
水野は、そう言いながら猫に近づく。
突然、その猫は走り出した。
車道に向かって、一直線に走っていく。
車道の真ん中に、猫が立った。
「あ、危ないよ!」
それを見て、水野が走り出す。