夢花火
《参》一躍、有名に
再会
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そして、また数日がたったある日。
布団の上に座って、羽織を眺める。
私…。
認めて貰えたんだ…。
その時。
スパーンッ!!
「千春さーーん!!」
明るい声で、沖田が入って来た。
「…五月蝿い。急に大声を出すな。襖はゆっくり開けろ。壊れるだろう」
「今から、日和さんの甘味処行きましょう!」
沖田は、私の話を聞いていなかった。
でも、そうだった。
芹沢の事とかあって、日和の事を忘れていた。
「ああ。いいよ」
「やった!早く行きましょう!!」
沖田に腕を掴まれ、走って屯所を出た。