夢花火
「ここです」
沖田に連れられ、たどり着いた場所は「朔屋」という店。
「いらっしゃいませ~!!」
聞き覚えのある声が聞こえてくる。
ずっと、探していた親友。
生まれて初めての親友。
「日和!」
日和は私を見るなり、笑顔で近寄ってくる。
「千春っ!!」
「全く…。日和も、ここに来ちゃったのか…」
「うん。私も、最初はびっくりしたけど…」
そう言って、笑い合う。
「でも、日和が無事で良かったよ。」
「ごめんね、心配かけちゃって…」
日和の言葉に、首を振った。