夢花火




「新撰組の人達だったのか。巡察とか、大変だろう」


桝屋はそう言うと、私達の前に座った。


「今日は非番なので、ここに来たんです」


沖田は、いつものように答える。


「あ!そういえば、注文聞いていませんでしたよね?」


日和が言った。


「あ、じゃあ…。団子二つよろしく」


「日和さん、私は餡蜜で」


「俺は団子一つでいい」



三人で順番に言った。



「はい!ちょっと待ってて下さいね」



日和はそう言うと、店の奥の方に走っていった。


そして、三人の間に気まずい雰囲気が流れる。



桝屋と日和は、仲が良いのか…?




< 87 / 345 >

この作品をシェア

pagetop