夢花火
「新撰組の人達だったのか。巡察とか、大変だろう」
桝屋はそう言うと、私達の前に座った。
「今日は非番なので、ここに来たんです」
沖田は、いつものように答える。
「あ!そういえば、注文聞いていませんでしたよね?」
日和が言った。
「あ、じゃあ…。団子二つよろしく」
「日和さん、私は餡蜜で」
「俺は団子一つでいい」
三人で順番に言った。
「はい!ちょっと待ってて下さいね」
日和はそう言うと、店の奥の方に走っていった。
そして、三人の間に気まずい雰囲気が流れる。
桝屋と日和は、仲が良いのか…?