夢花火




「どうした?松林、そんな暗い顔して」


屯所に帰ると、土方にそう言われた。


「…いや、大丈夫だ」


そんなに、顔に出ていたかな。


「そうか…?まぁ、何かあったら言えよ」




一日、また一日と時が過ぎていく。



日和と何も話せないまま、六月五日はもう明日に迫っていた。




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