桃と空
「いらっしゃいませ!」
祖母の営んでいる美味しいケーキ屋さんでバイトしている私。
ショートケーキを取りだし、箱に詰める。
「ありがとうございましたー!」
今日もお客様の幸せそうな顔が見れて幸せだなぁ。
窓から覗く澄んだ空を見上げ、んーっとのびる。
幸せな顔が見れると私も嬉しくなる。
ここのバイトしててよかったって、毎日思ってたらきりがないね。
一人でくすりと笑う。
と同時にカランカランとドアの音が鳴る。
「いらっしゃいませ!」
「チョコケーキ2つください」
常連さんが来客した。
背が高くて整ってる顔立ち。
でもケーキを見る顔はすごく可愛い。
私がバイトする前から、一週間に一回来てるらしい。
ケーキを箱に詰め、手渡す。
常連さんって素敵だな。
なんてほのぼの思っている私だった。