桃と空

「やだよ2人で行く」


「誰が許すと思う??」


「紗夜ちゃん。ね??」


そう言って紗夜ちゃんに笑いかけると、困ったように笑ってくれた。

それが気に入らなかったのか、南柘は部屋にヅカヅカ入ってきてベッドに座ってる俺を立たせる。


「何俺以外のやつに笑いかけてんだよ」


行きすぎてる嫉妬を見せて紗夜ちゃんに服を着せ始める南柘。


「………!!??」


自分が何も着てないって今気づいたのか、それとも南柘が普通に服を着せるからなのか、紗夜ちゃんの顔は一瞬で真っ赤になった。