21歳の初恋 〜心の闇を越えて〜
春も間近だというのに部屋の中はまだ肌寒かった。

わたしはさっき見た夢を思い出していた。

(もうちょっとでキスできたのになぁ。)

(でも夢の中の男の人結構かっこよかったかも。)

(夢じゃなくて本当の事だったらよかったのに。)

などと考えているうちにわたしは逆に落ち込んでしまった。

そしてなぜだか虚しくなった。

わたしは布団を頭からかぶり、小さくなっていた。

「彼氏ほしいなぁ。」

―――。

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