ばかほどすき。



それからは週2回はあって遊ぶようになった。

一緒に友達の誕生日プレゼントを買ったり

ご飯を食べたりした。


そしてある時、彼の部屋に行くことがあった。


最初は最近あったことや、面白かったことをお互いに話していた。

私が少し部屋を出て戻ってくると、彼はベッドにもぐりこんでいた。

その姿はまるで小動物のようでかわいかった。

「なーにかくれてんの。」

そういって私は彼の上にのしかかるようにベッドへと上った。



なのに、彼は叫ぶことも唸ることもなくこういった。


『なぁ、俺ってどういう人間に見える?』




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