堀江くんの遠回りな恋
仕事を何とか切り上げいつもの洋風居酒屋へと急ぐ


着くと茜はすでに待っていた


しかもいつもはウーロン茶なのに珍しくカクテルを飲んでいた


「おまたせーーー」


俺が極力、真面目なトーンで声を掛けると







「じぇんじぇん、待ってませんよぉ〜」


と、茜




様子がおかしい


ど、どうした?


何かすでに酔ってるのか?


えっ、何時から飲んでんの?


つい腕時計で確認する


恐らく、30分も待たせてはいないと思うけど…


どれだけ飲んだんだ?


若干、胸騒ぎがするものの、気持ちを落ち着かせるべくオレは敢えてゆっくりと席についた




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