正反対のキミ。


「え?」

驚きで、涙も止まったよう。



「コレ、受け取ってくれるか?」

「私たち、まだ高校も卒業してな「俺らが付き合って10年だ。そこらの大人よりお互いのこと分かってんだろ?」


「でも、しょうたろう、浮気。」
「絶対にしねえ。約束する。」


そう言うと、俺の手の中にある黒い箱を自分の手にのせて
溜息を付いた。



「許しちゃう私は、きっとダメ女なんだろね。だけど、本当にしょうたろうが好きだから。」

自らの左の薬指にダイヤの指輪をはめる。




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