こんな日もあるさ
◆避難所の1日目 3/12

さて避難民となった我々は、地震の翌日からボーズの住んでいる区域の避難所にお世話になることになった。
場所は小学校の体育館。

( ̄д ̄;)ガラス割れて外壁一部はがれ落ちてますが…

中は人がびっしり。

まずは名簿に住所と名前を書く。

毛布の数は不足気味だったが、ライフラインが復旧すれば帰れる人達なので自宅から必要な物を持ち込んでしのいでいた。

我々も非常時対応で営業していたコンビニとドラッグストアに一時間並び、お菓子、水、ビタミン剤、カイロなどを仕入れたので、何とかなりそうだった。

(* ̄ー ̄)配給されたワカメご飯が旨かった

ただつらかったのは、どうしても汚くなっていくトイレと寒さだ。
石油ストーブがいくつかあったが強い余震を警戒して扉を開けているので寒い彡(-_-;)彡

バリバリの道産子の私と旧樺太引き揚げ者という更に寒冷地仕様の母が『寒い』と思うのだ。東北の人はさぞかし寒かっただろう。

携帯電話は全く通じない。

学校前の公衆電話からなんとか家に『全員無事』の知らせを入れる。


夜中に男性が一人やって来た。

避難所の係の人(たぶん学校の先生)と話しているのが聞こえた。

「息子を探しています。ここで4軒目なんです」

「お名前と住所は?――ああ、いますよ」

「ィヤッターッ!!」

拳を突き上げる父。

「しーっ! お父さん、お静かに。休んでいる方もいらっしゃるんですから」

いいさ。誰も気にしないよ。

しばらくして先生が中学生くらいの男の子を連れて来た。

(* ̄ー ̄)良かったな、父さん



夜が明けて配られた新聞で海側の地区の津波被害を知った。
東北から関東にかけての大震災だと。
空港は津波にのまれ鉄道は復旧のめどが立たたない

――って

Σ( ̄ロ ̄lll)我々はいつ帰れるの???
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