二人一つ
彼の宣言
僕は彼女で、彼女は僕だった。
だから彼女を殺さなければならない。
このままいつまでも彼女の隣りで、無邪気な笑顔を眺めていてはいけない。
彼女は僕なのだから。
このまま放って置けば、僕も彼女も消えて無くなってしまうのだから。
だから、僕は彼女を憎み、恨み、殺さなければならない。
僕がこれからも僕である為に。
僕はきっと、彼女を殺す。