サニー戦隊ストレンジャー!!



――これなら、行けるかも知れない!



緑色は足を曲げ、わずかに使える指先でブーツの裏についた雪道用の刃を立て、海藻に擦りつける。


海藻がちぎれ、緑色の体は浮き上がった。


赤いのと桃色を探しにさらに潜ろうとしたが、潮の流れに拒まれ浜に打ち上げられた。



「ふん、よくも俺を手こずらせてくれたな。お前の前には二度と現れねーよ」



波の音の中に、緑はそんな声を聞いた。



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