そばにいて。
離れた幼馴染み

「真香(マナカ)!!移動教室だけど…一緒に行かない?」

ガヤガヤと騒がしい教室で、一人のクラスメートが私の机の横に立ち、教科書を少し上げる。

「うん!ちょっと待って!!」
断る理由もなく、慌てて教科書を机から引っ張り出せば、同じグループの女子が数人私の回りへ集まってきた。



私、高田真香はグループに属していない。言わば一匹狼。

だからと言って、嫌われてる訳ではない、と思う。

ただどこかのグループに属するのが面倒なだけ。大抵の女子の会話は恋バナか悪口、たいした恋愛経験もない私は恋バナなんて出来ない、かと言って悪口をネチネチ言うのも嫌。
逆に「ネチネチネチネチ、接着剤でもこんなネチネチしてねーぞコノヤロー」とか思う。


だからあっちをフラフラこっちをフラフラと飛び回る。

今日だって、誘われなかったら一人のつもりだったしね!!

とまあ、こんな私には秘密と言うか、誰にも言いたくない事が一つある。それは…

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