【珍獣使い】の憂鬱
だから、俺の両親はね、女の子が欲しかったんですよ。
空へと飛んでいってしまった天使の代わりに、今度は羽根のない地上で笑う天使を。
そして生まれたのが俺です。
ね、わかるでしょう。
俺は望まれない子供だったんです。
そりゃあね、同じ両親から生まれたんですから、ツラだけは俺だってとびっきり可愛いです。
でも、女の子じゃない。
父親はまあ、授かったのだから男でも女でもかまわないって、そんなふうに俺を愛してはくれましたけど、でも俺の顔を見ながら消えた天使の面影を探していることは隠しようのない真実でした。
空へと飛んでいってしまった天使の代わりに、今度は羽根のない地上で笑う天使を。
そして生まれたのが俺です。
ね、わかるでしょう。
俺は望まれない子供だったんです。
そりゃあね、同じ両親から生まれたんですから、ツラだけは俺だってとびっきり可愛いです。
でも、女の子じゃない。
父親はまあ、授かったのだから男でも女でもかまわないって、そんなふうに俺を愛してはくれましたけど、でも俺の顔を見ながら消えた天使の面影を探していることは隠しようのない真実でした。