BASKETBALL
トンッ…トンッ…トッ…

コロコロコロ…


私の足元にバスケットボールが転がってきた。



私はそのボールを拾うと


「あ〜!わりぃ〜!」


バスケ部の先輩が私の所に走ってきた。


「あっ!いいえっ」

私はボールをその先輩に渡した。



すると、先輩は笑顔で

「ありがとな!」



ドキッ…



「ナミカちゃん♪」


「えっ?」


何で私の名前を…


あっ!


さっきのお母さんの声が聞こえたんだ…


私は恥ずかしくて顔が赤くなっていくのが自分でもわかった。



「お〜い!真二!」


体育館の扉の所からバスケ部の先輩が呼んでいる。


「ボールありがとな!じゃ、ナミカちゃんまたな!」


そう言って先輩は体育館の中へと戻っていった。
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