願うは嘘~キミは僕を忘れた~


「ユリア。お粥だよ。」

ケイトが優しく笑う。
その顔に胸が躍る。

この感情の正体はなんだろう。
恋、なんかじゃない。



「ありがとう。ごめんね、ケイト。」
「いや、これくらいいいんだ。」



あたしが食べ終えると、ケイトは部屋を出ていった。




「ユリア、明日大丈夫かい?」
「うん。もちろん。人生で一番幸せな日にしようね?」
「あぁ。」

ケビンはゆっくりと唇を近づけてきた。



< 13 / 24 >

この作品をシェア

pagetop