願うは嘘~キミは僕を忘れた~
夢の中で、あたしはあたしを見ている。
あたしの隣で座っているのは、きっとケイト。
ケイトはあたしの元恋人。
思い出した。
世界でもっとも愛していた人。
「ケイト、大好きっ!」
「俺もだよ。」
「離れてても大好きだからね?」
「…帰っ…ら、………ん………う。」
昔のあたしの隣でケイトが微笑む。
優しくて甘い、あたしの大好きな笑顔。
ただ、なんて言ったのか聞き取れない。
頭が痛い。
眠ってしまおう。