願うは嘘~キミは僕を忘れた~


***


「ユリア!すごく綺麗。」

ケビンがあたしを褒める。


やっぱり、ケイトと似ている。



私は記憶を失った。

そして、新しい記憶にはケイトは存在しなかった。
それでも、大好きなケイトが忘れられず似ているケビンを求めた。



できることなら、ケイトに伝えたい。

「ケイトの事を覚えている、と。今でも愛している、と。」

だけどもう遅い。





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