願うは嘘~キミは僕を忘れた~

***

「ケイト。いつもごめんね。」

ユリアと再会してから二ヶ月がすぎた。



俺は、ユリアとの過去を打ち明けられないまま。
もちろん、七年前のあの約束も。



「ユリア。仕事は順調?」
「もちろんよ♪」
「そっか。なら、安心だよ。」
「もうっ!どうして、ケイトが安心するのよ!」

頬を膨らますユリアはとてもかわいらしい。



「恋人の、方は?」
「今度の土曜日、一緒にウエディングドレスの店へ行って決めることにした。」


「おめでとう。式には俺も呼んでくれよ? 」




とてつもなく、胸が痛い。








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