あなただけ〈短編〉




私が連れていかれたのは中庭



しかも死角なってて見にくい場所





逃げようとしたけどやっぱり男の力には勝てず来てしまった





「…斉藤さん」





「何?」



私はやつを睨む





「俺と付き合う気になった?」





「は?」



何考えてんのこいつ…





「そんな気なんてない」



キッパリ言った





「ふーん…そんなこと言っていいんだぁ」



だんだん近づいてきた





キモチワルイ…





ドンッ……





後ろには壁…





男はにやにやしながら近づいてくる





私は目を瞑った





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