君にすべてを捧げよう
「……蓮」
「…………」
「ねえ、蓮ってば」
「…………」
「蓮!! ちょっと!!」
ばん、とテーブルに箸を叩きつけると、ようやく遠い世界から意識がお戻りになったようだ。
蓮は驚いたように瞬きを繰り返した。
「なんだ、めぐる」
「なんだ、じゃない!! 食卓にこういうの置かないでよ!
っていうか、どっかやってよ!」
「資料だぞ? なくなったら困る」
ひょいと腕を伸ばして、あたしの視線の先にあったものを取り上げる蓮。
何枚も重ねられたDVDのケースの中の一つ。
そのジャケットにはカッターシャツ一枚をしどけなく羽織っただけのオネーサンが写っていた。
タイトルは『愛水ちろん*放課後おしおき時間』
「この子、なかなか動かしやすいキャラしてるんだ。イメージしやすくて助かってる。
ああ、これは担当のお勧めだったんだけど、いまいちだったな」
次に取ったのは、『胡桃沢ゆい、5時間耐久●●●●●(自主規制)』
全裸のオネーサンが奇妙なポーズで上手いことポイントを隠している。
足つりそう。そんなに見せたくないんなら何か着ればいいのに。
「まあ、愛水のだけあればどうにかなるかな。これはあっちのと一緒に処分していい」
「は?」
「…………」
「ねえ、蓮ってば」
「…………」
「蓮!! ちょっと!!」
ばん、とテーブルに箸を叩きつけると、ようやく遠い世界から意識がお戻りになったようだ。
蓮は驚いたように瞬きを繰り返した。
「なんだ、めぐる」
「なんだ、じゃない!! 食卓にこういうの置かないでよ!
っていうか、どっかやってよ!」
「資料だぞ? なくなったら困る」
ひょいと腕を伸ばして、あたしの視線の先にあったものを取り上げる蓮。
何枚も重ねられたDVDのケースの中の一つ。
そのジャケットにはカッターシャツ一枚をしどけなく羽織っただけのオネーサンが写っていた。
タイトルは『愛水ちろん*放課後おしおき時間』
「この子、なかなか動かしやすいキャラしてるんだ。イメージしやすくて助かってる。
ああ、これは担当のお勧めだったんだけど、いまいちだったな」
次に取ったのは、『胡桃沢ゆい、5時間耐久●●●●●(自主規制)』
全裸のオネーサンが奇妙なポーズで上手いことポイントを隠している。
足つりそう。そんなに見せたくないんなら何か着ればいいのに。
「まあ、愛水のだけあればどうにかなるかな。これはあっちのと一緒に処分していい」
「は?」