となりどおし
第一章
君と私
物心ついたときから、飛羽はすでに私の横にいた。
家が隣どうしで、親同士も幼なじみということがあり、すごく仲がいい。
保育園では、飛羽は泣き虫だった。
ほぼ毎日泣いて先生を困らせてた。
小学校三年になると、「凛ちゃん」から、「凛」になった。
でも、まだまだ弱虫で、いじめられる飛羽をあたしが守ってた。
そして中学生になると、急に背が伸びて男の子らしくなった。
剣道部に入り、勇ましくなった…。