鬼灯ノ夜叉




痛いのは嫌いなんだ。
本当に嫌いなんだ。


だから自分勝手だと貴方は怒るかもしれないけれど、自分で終わらしてくるよ。


「さよなら」


朱色の明かりに照らされた横顔に別れを告げて遠い闇の向こうを目指す。


願わくばどうか彼の眠りが安らかでありますように。



これは神に愛された少女の

罪に穢れた物語。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop