空は、見ている。
通路が空いていく

まるで、王様が通っていくための道みたいに・・・

「梨唯、あれ朝霧君じゃん」

さっきまで、少し後ろで待っていた美桜がこっちに来た



美桜は、ある方向を指した

その先には、湊が女に囲まれているのが見えた

湊は、開かれた通路を通って行った

「ね?分かった?朝霧君は、この学校の王子様なんだよ」

「う~ん・・・」

あれは、絶対猫被ってるでしょ

でも、これ言ったら絶対女に殺されるから、やめとこ

女子の恨みは、怖いですからねー

「ところで、梨唯。パン買った?」

「お腹すいたよー。早く食べよ?」

「うん。そうだね」



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