空は、見ている。
日直って言っても、朝出来ることは、早く来て先生のとこ行って、プリント用意するだけなんだけど

あとは、放課後に先生から頼まれた仕事とか日誌とか書いて終わり

でも先生に、仕事頼まれる量が日によって違うらしくてさ・・・

今日は、少ない日であってほしい・・・



「りー、りー!」

「?!ほぇ?」

「放課後だよ」

「え・・・え!!うそー。私、2時間ぶっ続けで寝てたの?」

「うん。あっ、でも1時間は、自習だったからさ。なんとかなるよ?」

「はぁー。よかった。最近さ、お父さんが経済学学べっていうから、それやってるんだよね・・・」

「まあ、私はあれ、気づかないりーがすごいと思ってたから」

「んー。・・・そういえば、今日の日直の仕事って何?」

「・・・それがね・・・」

何、この紙。

量、ハンパないんですけど・・・。

「りーが、寝てるときに、来月にある高原学校の話をしてたの」

「・・・・」

「それでね、しおりを作る時間がなくて、丁度寝ていたりーが先生の目に入ったらしくて、『今日の日直に任せるからな!茅ヶ崎、よろしく!』って言って、りーの頭、叩いってったの」

「それに、私は起きなかったと」

「うん。寝返り打って終わった」

「・・・あとね、申し訳ないんだけど、私お父さんたちの演奏会に行かなくちゃいけなくなっちゃったの。ごめん!!」

「んー、そっかー。まあ、しょうがないよ。大丈夫だよ。いっておいで?」

「ありがと。えっと、高原学校の話は、また明日ね」

「はいよー。じゃあねー」

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