先生への小さな恋
また陽気の手が伸びる
今度はおでこに触る
陽気の大きな手は
あっという間におでこを
覆った




「熱は、ないな。どうした?」




「先生、だ、大丈夫ですから」




「じゃぁ俺が熱冷ましてやるよ」



陽気の顔が近づく
柔らかいものが葉月のおでこに
触れる
葉月は目をギュっと瞑った




「、、、。よし!教室戻れ。
 もう6時間目だぞ」




「/////はい。すっごい寝てた
 すいませんでした」




「部活の時にな!」





「はぃ」





葉月は保健室を出た
陽気は葉月が寝ていたベッドに
座る




「面白いヤツ」




陽気は誰もいない部屋で
呟いた




「あたし先生にキスされちゃった」




葉月は廊下を歩きながら
おでこにそっと触れてみる
そこはまだ熱かった
































































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