あなたに届け―詩―
記憶の中のMEMORY
放課後の教室
風がカーテンをなびかせて 吹き抜けた
遠くから聞こえるメロディは 切なさを呼び起こす
誰もいない教室は あの頃の記憶呼び戻す
教卓の奥に残った一枚の写真
みんなが同じ時を生きた証
だけどここに写った笑顔は
今はもう見れない
振り返るのは そう
いつも記憶の中のMEMORY……
誰がこの日を望んだのだろう
あたしはこの日が怖かった
すべてが消えて
すべてが離れてしまいそうで
あたしはこの日を望まない
あの笑顔を失いたくないから
誰も望んでいなくても
いつかこの日はやってくる
わかっていたけど
心は悲しいと叫んだ
笑顔がにじむのはなぜ?
にじんだ世界は広がって
あたしの心に焼き付いた
いつも思い出すのは
悲しみを知ったこの日……