lovelove♡story
34〜五十嵐side~
りほが小走りで行ってしまう。
なんか‥なぁ
久しぶりに会ったから今すぐ抱きしめたいのに。
さっき、りほと目が合った時もそうだ。
俺が笑いかけてもあいつはニコリともしないで目をそらす。
それだけの事なのに、俺は少しもの足りない気分になる。
ってか、俺、なに考えてんの?
昔はこんなじゃなかったじゃないか。
恋愛なんて遊び。
辛かったり苦しいものじゃないだろ?
でも、今の俺は少しもの足りなくて、胸が痛くて、りほに振り向いてほしくて。
それに、なんなの?
さっきのあいつ。
りほのバイトの先輩だかなんだかしらないけど、仲良さげに喋って、ムカつく。