lovelove♡story

36



その日、私は結局皆と合流することもなく、とにかく働いた。
五十嵐は、その後私に構うこともなく、皆と楽しそうに遊んでいた。

気づいたら、もう夕暮れ時で。

さっき琴音ちゃんとユキが声をかけにきて、そのまま皆帰っていった。
賑わってた海もすっかり人は減って、静かだ。
沈みかけた夕日がキレイ。

海の家の方も、テーブルと椅子を片づけ終わって、今日のバイトは終了だ。
「じゃあ、お疲れ様ー‼」
陸さんの一声でふっと気がゆるむ。

あー‥疲れたな。

「お疲れ様でしたー。」
私はぺこりと会釈をしてそのまま帰るつもりだった。

しかし。


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