lovelove♡story
「あっ!井岡さんっ!」
ばれた。
ちほちゃんが私に言う。
「なに?知り合い?ちょーイケメンじゃん」
「知らない!あんなやつ知らない。行こ?」
私はちほちゃんをうながす。
とにかく無視。
昨日決めた対策通り。
と、急に腕をひっぱられ、気づいたら彼の腕の中で。
「なんで無視するの?」
ニヤリと笑いながら彼が言う。
周りの人の目が気になる。
校門を通りすぎてく生徒がみんなこっちを見ている。
我にかえる私。
五十嵐をつきはなす。
「離してよ!もう話しかけないでって言ったじゃん」
「メールするなって言ったんだよ。覚えてないの?」
あー!もうっ!
「じゃあ今言う。もう私に話しかけないでね、お願いだから」