lovelove♡story
「悠希、ずるいよ‥」
「知ってる。」
そう言って悠希はやっと私を抱き締める手をほどいた。
「ごめん。でも我慢できなくて。」
少しだけもとの悠希に戻って、安心する。
「‥ん、帰ろ?」
私がそう言うと、悠希はいつもの笑顔に戻る。
「あぁ。」
それから、私たちはいつも通り、たわいもない話をしながら、歩いた。
そして、私のマンションの下のつく。
「じゃあね」
そう言って行こうとする私の腕を、悠希がつかむ。