アオい夏
「俺の母上は、人間だから、俺の父上はかつて優しい人だった。おかしいだろ?悪魔が、人間に恋をしたんだ。その間に生まれたのが、この俺だ。」



「お父さん、今はどうなの?」

「変わっちまった。最後には母上を殺した。」




私は言葉を失った。




私の国、神の国は最愛の家族を殺すなどあり得ない。



なぜ、そんな事ができるのだろう。


「あなた、よく話すのね?会って間もないというのに。」


しばらく黙ったあと悪魔は口を開いた。
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