アオい夏
最悪の事態
しばらく、私とキリクは黙っていた。



そのとき、




ピピピピピピピピーッ




これは、通信音だ。




だが、私の通信機は壊れている。


じゃあ、キリクのー・・・?


そう考えていると、


《はい、父上・・・。なんでしょうか・・・。》
キリクが言う。


《キリク、地球支配は順調か?》



父上という人の声が聞こえる。


なんて、ドスのきいた声なのだろう。


ゾクゾクと背筋に寒気がよぎる。
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