アオい夏
ギュッと目をつぶって、動けずにいた。



当たりが静かになって、それと同時に優しいにおいが私を包みこんだ。





ん・・・?


そっと目を開けると、キリクが私を抱きしめていた。




「キ、キリク・・・?」



私が言うと、キリクはそっと私から離れた。


「静電気って、こえぇな。」



「キリ・・・」

「大丈夫か。」
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