奇跡
世界
次の日。



『やばいっ!!遅れる!!』



『もー昨日遅くまで遊んでるからやんかー。』



のんびりとトーストを食べている母が呆れたように言う。



『あたしの歓迎会してくれてんからしゃあないやん!!行ってきまーす!!』



朝ご飯も食べずに家を飛び出した。



髪を巻く時間も無かったから



アイロンを軽くあてただけ。



エクステの部分だけ所々枝毛になってるし



ストレートだからそれが目立つ。



“2日目でこんなボサボサて…最悪…”



駅からは猛ダッシュで階段をあがり



何とか間に合った。
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