奇跡
なぁ真也



あたしは



あんたと一緒に過ごした夜も



あんたに抱きしめられた夜も



寂しさを感じててん



あんたが見えへんから



不安になって



あんたを独り占めしたくて



素直になれんかった





あんたがそこに居るだけで



ただそれだけで



確かに愛はあったのに






あの頃そこにあった未来は



いつから手の届けへん夢に



なってしまったんやろな



今はもう



夢みる事すら



叶えへんけど
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