いきごえ
「大体、腹が減りゃ帰って来るんだ。ほっとけばいい」
「五月蠅い、このかえるに謝れ!かえるだって生きてるんだ!」
短髪の君が立っていた場所には絶えたかえる
「可哀想に、中身まで全部出ちゃって…」
「おーおー、そうかそうか、自分が踏んどいて責任転換か
そんじゃぁそいつも浮かばれねぇよな」
可哀想にと言いながら意地悪そうな笑みを浮かべる
「なっ、紀六(きろく)がもっと早く言えばこんな事にはならなかっ」
「白色(しろい)、なんか変だぞ」
「私のどこが」
「違う、そっちだ」
怪訝な顔で見つめる先には先ほどの潰れたかえる