いきごえ






「考える頭がお前にもあったんだな…」




白色が葛藤している間にそれを見抜いた紀六が眉を八の字にしていた




「なっ、人を小馬鹿にするな!
紀六に頭の善し悪しを言われる筋合いはない」




「お前より韻(いん)の知識は上だ」



白色は膨れて紀六を見る


「知識はあるが使えないじゃないか」



紀六の表情が固まる




頭の良し悪しの話じゃねーのかよと、文句をつけるが、技能も能力の内だと流される







「…それで、このかえる何なの?」




ほら見ろ、と言わんばかりの笑みを浮かべる紀六だったがかえるに視線を向け説明する
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